#チョウザメはサメではない。

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親父が遊戯王カード転売してた話

 

初めまして、コスプレイヤーの「さめ。」と申します。

フォロワーさんの間ではてなブログが流行っているので便乗してぼくも駄文を書いてみようと思い

ツイッターで以下のアンケートを取りました。

 

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ぶっちぎりで親父が遊戯王カードを転売してた話に票が入っていたので初回はこの記事から初めて行こうと思います。

ちなみにほかの3つもネタが尽きたらそのうち書きます、そのうち。

 

まず、転売エピソードの前に僕と親父の関係を簡潔に紹介します。

 

さめ。の親父

・母親の再婚相手、母親の弟の親友。当時の使用デッキは【EHERO

よゐこの有野と濱口をミラクフュージョンさせた顔と性格をしてる。

当時のぼく

・生まれた時から母子家庭。当時の使用デッキは有野がくれた【未来オーバー

・なんかレリーフサイバー・ドラゴンとかめっちゃ入ってた。当時のレートからしてガキの持つもんじゃない

・有野がぼくを餌付けするためにカードを買ってくれていたんだと今でも思ってる。

 

このエピソードはそんな有野とぼくが出会った2006年頃のお話です。

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皆さん、昔このような商品が販売されていたことをご存知でしょうか?

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伝説のクソパックCYBERDARK IMPACT...ではなく、その大会開催店舗限定パックです。

公認店舗限定商品で、パック2つに特典カードがついてお値段据え置きという商品でした。

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この時の特典はスケープゴートなんかで使用するトークン(でした。

なんというか、パックの内容も特典もなんとも言えないビミョーな商品なのですが、有野はある日この商品を5パックほど買ってきました。正気とは思えません。

 

ぼく「これ開けていい!?」

有野「ダメや。これはな、売り物なんや。」

 

有野はその後ぼくを連れて「マンガ倉庫」という故郷の福岡ではわりとポピュラーなリサイクルショップに連れてきてくれました。

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(画像はマンガ倉庫倉吉店)

 

余談ですが、有野とぼくはこのパック(通常盤)を狂ったように購入していました。

実はこのパックには有野の使っていたHERO関連のカードは1枚たりとも収録されていません。気が狂っていたとしか思えない

今では処分してしまいましたが、そのせいでぼくのストレージの中にCYBERDARK IMPACTのカードが大量に入っていました。

 

話を戻します。

 

有野はお店に来るなり、すぐ買取コーナーへこの5パックを持って行きました。

 

有野「遊戯王の買取お願いしたいんですけど」

店員「遊戯王ですねー、では商品の方をお願いします」

有野「このパックなんですけど」

有野、クソパックを出す

店員「初めて見る商品ですね...」

有野「実はですね...これ大会でしか買えない超激レアなセットなんですよ。しかも未開封

店員「超激レア」

有野「なので1つ800円ぐらいでお願いできませんか」

店員「そうですね...少々お待ちください。」

 

正直なところ、ぼくは店員が何を話してたかまでは覚えていません。ただ、有野はこれは超激レアセットだからこれぐらいで買い取ってほしいと交渉していたのは記憶に焼き付いています。

しばらくして買取査定が終わり

有野「4000円になったわ。仕入れ値1つ300円なのにな。」

ぼく「すごい、お金増えたんだ!」

10歳のぼくは現在わりと問題になっている転売行為の存在を早くもこの時知ってしまったのでした。

 

そして、E・HERO エアーマンの付いたVジャンプとかいう梱包材が出たか出てないかぐらいの時期に、地元北九州にて

「ジャンプスーパーゲームツアー 2006」

というイベントが行われました。まぁ平たくいえば小さなジャンフェスみたいなものです。

ジャンプ関係のイベントなのでもちろん遊戯王も出展しており、勝ち抜きイベントが行われていました。

この時、おジャマトークが初めて配布されました

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万丈目サンダーこと万丈目準のアニメでのキーカードですね。

たしか、勝ち抜きシングル戦で、最大3勝すると3種セットがもらえて、負けると3種のうち1枚をもらって列に並び直し。というルールだったと思います。

 

ぼくは隣の席で女の人が遊戯王してる!そのうえ怒れる類人猿を使っている!ということにやたら興奮していたのを覚えています。エロガキですね。

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しかし有野は女の人など見ていませんでした。女ならぼくの母がいます。

有野が目をつけていたのはおジャマトーク達でした。

有野はぼくと協力してこれを大量にかき集めました。

僕は閃光の追放者などを使用した除外デッキ*1と対戦して泣いたのを覚えています。

 

その後、帰りに有野とぼくは再びマンガ倉庫へ行きました

有野「遊戯王の買取お願いしたいんですけど」

店員「遊戯王ですねー、では商品の方をお願いします」

有野「このパックなんですけど」

有野、トークンを取り出す

店員「あー、ジャンプのイベントのですねー。1つ800円になります」

 

俺の取り分が2,3000円ほどだったのは覚えていますが、正確な獲得枚数は記憶していませんが、最低でも10数枚は獲得してたんじゃないかなと思います。

小学4年生の僕はデュエルするだけでお金がもらえたのでそれだけでビビりました。

 

有野はいくら持っていったんだろう...

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でも、そんな有野もある日転売を辞める日が来ました。

 

 

その日、有野はヤフオクで競り落とした未開封LIMITED EDITION*2数種類を、転売のために袋詰めしてこうぼやいていました。

有野「ダメや、カード転売したところで小遣い稼ぎにしかならん」

いや、普通に小遣い程度で済ませてくれ。それで生きていくつもりだったのか。

もっといえば、遊戯王カードの転売で最終的には俺と母親に飯を食わせるつもりだったのか。

 

有野はそれ以降遊戯王に触ることはありませんでした。

夏休みも終盤、実は有野は7月から9月までの間出稼ぎ先の愛知県から一時帰省しているだけに過ぎませんでした。有野は味噌カツの妖精だったのです。

有野がいなくなって、僕の遊戯王熱もすっかり冷めてしまいしばらくの間デュエルマスターズをやっていたのを覚えています。

 

 

 

有野はその後しばらくして福岡に戻り、まっとうな仕事について母親と再婚しましたが、結局持っていた遊戯王カードは全て僕が譲り受けました。トレードしまくって何にも残らなかったけど

 

 

オチらしいオチではないですが、僕と有野の一夏の思い出はこんな感じです。

てかほとんど夏休みの思い出日記ですねこれ、ほとんど。

まぁ、僕が言いたいことは

「転売は中途半端にやっても儲からないよ」

なんてことではなく

「有野はいい加減仕送り送るの3週間も忘れるのはやめてくれ」

ということです。

ほんとにタイミング次第で死んじゃうから、頼むよ。

 

では今回はこのへんで。

 

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この親父が一番有野に似てます。

*1:墓地にカードを送らない戦法を取り、墓地を利用したコンボや死者蘇生などのカードを使わせずに押し切るデッキ

*2:ジャンプ紙面で応募者全員サービスを行っていた限定パックの通称